2018年12月、マリンドエア(Malindo Air)に搭乗しました。
マリンドエアはマレーシアのクアラルンプール国際空港を拠点とするエアラインです。
LCCのエアアジアよりも安いので、予約した時はマリンドエアもLCCなのかと思っていました。
でも、創業時はLCCだったマリンドエアは、すぐにフルサービスキャリア(FSC)へと方針転換したようです。
そして実際に乗ってみたら、いい意味で裏切られました。
マリンドエアって聞いたことないけど、実際に乗ってみてどうなの?って思う方は多いと思います。
FSCとLCCのいいとこどりをしたとも言えるマリンドエア。
過度な期待は禁物ですが、搭乗する機会があれば一度乗ってみてください。
目次
マリンドエア概要
マリンドエアとは?
日本へ未就航のマリンドエアはライオンエアのグループ会社。
親会社のライオンエアはインドネシアのLCC。
それに対し、マリンドエアはマレーシアのクアラルンプールを拠点としたフルサービスキャリア(FSC)です。
2017年4月21日にIATA(国際航空運送協会)へ加盟しています。
マリンドエアの運賃
マリンドエアはフルサービスキャリア。
でもフルサービスなのに、運賃はとても安いです。
例えば、クアラルンプールからバンコクまで2時間半のフライトで、運賃は4000円。税を含めても6000円。
下のOD524便はセールにより運賃が2000円ほどになっています。
ビジネスクラスでも税込みでなんと11000円!大変お値打ちです。
私が利用した香港からクアラルンプールまでは、エコノミーの運賃が6000円、諸税込みで10000円ほど。
同日でスカイスキャナーだと、同じ日時で9000円以下のチケットがありますね。
この値段で預け荷物25kg、機内食付きはすごいと思います。
アライアンス加盟の有無
フルサービスキャリアなら、どこのアライアンスに入ってるの?
アライアンスとは航空連合のことで、世界には三大アライアンスと呼ばれる航空連合があります。
航空連合に入っていると、同じアライアンスのステータスが生かされたり、ラウンジが利用できたりします。
私は2018年にJALの上級会員になっていて、ワンワールドのステータスはエメラルド。ワンワールドエメラルドを持っていれば、キャセイパシフィック航空やマレーシア航空のファーストクラスラウンジへ入室することができます。
マリンドエアは残念ながらアライアンスへ加盟していません。
そのため、他社のラウンジを利用することはできませんが、ビジネスクラスを利用する場合は指定ラウンジを使得る場合があります。
例えば、マリンドエアの本拠地クアラルンプールでは、トランジットホテル「SAMASAMAホテル」の朝食会場をラウンジとして利用できます。
こちらはsamasamaホテルに宿泊したときの朝食の写真です。
豪華な料理は期待できませんが、プラスαのお値段で数時間のフライトの座席が良くなり、機内食も頂けるなら、ビジネスクラスもよいですね。
機内の様子
機内は混雑しており、写真が撮れなかったので、公式サイトより引用しています。
ビジネスクラスは革張りでシンプルなシートでした。
長距離によくある個室タイプではなく、中短距離の機材と同じようなシートです。
実際に見てみて、座り心地は良さそうだなと思いました。
ビジネスが45inch(114cm)。JALのクラスJが97cm、ファーストクラスが130cmですので、ちょうどその中間ですね。
続いてエコノミークラス。
赤と黒を基調とした、スタイリッシュなシートでした。
シートピッチはエコノミーが32inch(81cm)。
JALやANAの国際線のエコノミーが84cm、国内線の普通席が79cm。
国際線ほどは広くありませんが、日系の国内線普通席より数cm広い分、確かに余裕を感じました。
マリンドエア搭乗記(香港⇒クアラルンプール)
香港からクアラルンプールへ行くときに、マリンドエアを利用しました。
香港空港到着してから搭乗し、クアラルンプールへ着陸するまでご紹介します。
香港国際空港でチャックイン
香港国際空港へやってきました。
空港へはマカオからシャトルバスでやってきました。
詳しくはこちらをご覧ください。
香港空港のマリンドエアのチェックインカウンターはTarminal2にあります。
搭乗手続き | 出発フロア | |
FSC | Tarminal1 | Tarminal1 |
LCC | Tarminal2 | Tarminal1 |
マリンドエア | Tarminal2 | Tarminal1 |
Tarminal2は主にLCCのチェックインカウンターのみがあります。
チェックインした後は、シャトルでTarminal1へ移動します。
バス乗り場から香港空港へ入ってきたところ。
直進するとTarminal1、右に曲がるとTarminal2です。
Tarminal1から来たときは、このように見えます。
正面がバス停、左に曲がるとTarminal2ですね。
Tarminal2へは、通路を歩いていきます。
お店が何もないので、ちょっと寂しい感じです。
途中にリフトバゲージ(手荷物一時預かり)があります。
香港のトランジットで観光したい場合はこちらを利用しましょう。
Tarminal2にやってきました。
エレベータを上がると、各社のチェックインカウンターがあります。
チェックインカウンターのあるフロアは天井が高く、とても開放的な空間です。
Tarminal1と雰囲気は同じですね。
チェックインカウンターの場所を確認します。
青のところがTarminal1、オレンジのところがTarminal2です。
マリンドエアのチェックインカウンターは4か所ありました。
- ビジネスクラス搭乗者:1か所
- エコノミークラス搭乗者:2か所
- セルフチェックイン済で手荷物預かりのみ:1か所
セルフチェックインは、マリンドエアの公式サイトより。
セルフチェックインしておくと、ビジネスクラスのカウンターよりも早く搭乗券を受け取ることができます。
90分前に搭乗手続き(手荷物預け)を終わらせ、45分前までに搭乗口へ行けばいいだけ。簡単ですね。
預けた手荷物は9.3kg。
マリンドエアのエコノミーの無料預け荷物は25kgまで。ビジネスクラスは40kgまで。
7kgが主流のLCCと比べると、とても余裕がありますね。
イミグレ通過後、香港空港散策
Tarminal2のイミグレへ向かいます。
Departuresへ向かいましょう。
エスカレータを降りたらイミグレです。
イミグレを通過した後、マリンドエアのチェックインカウンターのあるTarminal2から、搭乗口のあるTarminal1へシャトルで向かいます。
下の地図で言うと、緑のシャトルに乗って次の駅(1-36)で乗り換え、マリンドエアのあるMFC、201-230へ向かいます。
今回は時間があったので、40-80のシャトル駅でおりて、プラザプレミアムラウンジへ行ってきました。
プラザプレミアムラウンジは、40-80の駅で降りてすぐにあります。
このラウンジは人気ですね、とても混雑していました。
アメックスゴールドカードや楽天プレミアムカードを持っていると無料で利用することができます。
中はクリスマスカラー一色でした。
ここのラウンジの人気の理由の一つに、注文を受けてから調理してくれるヌードルバーがあります。温かい麺を食べられるのは嬉しいですね。
小腹が満たされたところで、そろそろ搭乗口へ向かいます。
先ほど置いたシャトルへ乗って、201-230へやってきました。
ここでもクリスマスカラーです。
搭乗口へ向かいます。
搭乗する機材が見えてきました。
マリンドエアはMalaysiaとIndonesiaの頭文字をとっています。
搭乗して機内へ
搭乗時刻になったので搭乗開始です。
私はエコノミークラス。
残念ながら、私が予約しようとした日にちは、ビジネスクラスがいっぱいでした。
機内は大変混雑しており、窓側を選びました。
前の座席との空間は割と広かったです。
クアラルンプールへ向かって出発!
約3時間半程度のフライトです。
マリンドエアの機内を満喫
ウェルカムドリンクの後、機内食を頂きました。
もしかしたら、選んだんじゃなくてチキンしかなかったのかもしれませんが、とりあえずチキンをチョイス。
食事を終えて、クアラルンプールまで、あと2時間半。
映画を見ながら、
過ごそうと思ったら、イヤホンが大きすぎて耳に入りませんでした。
せっかくの機内エンターテイメントがもったいない!
仕方がないので、持参したタブレットで映画を見ます。
お手洗いへ行ったときに、機内の様子を後ろから撮ってみました。
機材が新しいし、モニターがとても大きい。ANAやJALの新型機種B787と同じくらいのサイズでしょうか。
タッチパネルで使いやすかったです。
降機、乗り継ぎ
順調にクアラルンプール近くまでやってきました。
クアラルンプール上空。
曇っているけど、熱帯の雰囲気がありますね。
クアラルンプール空港へ到着。
マリンドエアが利用するクアラルンプール空港のターミナルはKLIA。私が利用した時は、メインターミナルでしたが、場合によってはサテライトターミナルに駐機するかもしれません。
いずれにしてもLCCが利用するKLIA2ではないので、ANAやJALに乗り継ぐのがとても簡単です。もちろん、クアラルンプール空港を拠点とするマレーシア航空に乗り継ぐことも可能ですね。
マレーシア航空に乗り継ぐときはトランジットカウンターで搭乗券を受け取ります。
JALやANAに乗り継ぐときは、トランジットカウンターでは搭乗券を受け取れません。搭乗券は搭乗口で受け取りましょう。ラウンジにはステータスカードとEチケットがあれば入室することができます。
まとめ
アジアで力を伸ばしつつあるマリンドエア。
数年前には日本就航の話も、現時点では予定がないようですが、いずれは日本へ就航する日も近いでしょう。
エアアジアよりも安くて預け荷物が多く、機内食も出る。
マリンドエアが日本へ本格参入すると、エアアジアよりも利用しやすいエアラインになる可能性がありますね。
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