フライトログブックって知ってますか?
ニッポンドリルで紹介されたCAさんとの秘密のやり取りではありません。
本来は機長が自身のフライト記録を把握するために記録するフライトログ。
それが飛行機ファンに受けて、旅の記録として残す方が増えてきました。
今年、SFC修行を目的に飛行機にたくさん乗り始めた頃からフライトログブックの存在は知っていましたが、CAさんに記入して頂かなくてはいけないため、どちらかというと反対派でした。
ところが、反対派だったにも拘わらず、フライトログを記録することにしました。
この心の変化を交えながら、フライトログブックについてまとめたいと思います。
当初のフライトログブックへの考え
SFC修行を始めたとき、なぜみんながフライトログブックをCAさんに書いてもらうのか、意味が分かりませんでした。
だって、ログって自分自身の記録ですよ。
なんでCAさんに書いてもらうの?
時間だって、高度だって、位置だって、モニターのある飛行機なら自分自身で簡単に確認できますからね。
なぜログブックは自分で書くものだと思うのか。
それは、私がダイビングの際に書いているログブックは自分自身で書いているからです。
修行を始める前に書いたダイビングのログブック
こちらはパラオでダイビングしたときのログブック。
ダイバーなら、プロのガイドでも遊びで潜る人でも、みんな書いています。
最初は既製品のログブックを使ってました。
最近は何を書くべきのかが大体わかってきたので、自由に書けるノートに切り替えています。
右側のページは、ちょっと疲れていたのか、全部は書いてないです。。
データはダイブコンピュータと呼ばれる時計に入っているので、書くだけなんですけど、またお魚を書いたら満足しちゃったんだと思います。
ここに書いてある情報は、水深、水温、時間などのダイビング中の情報や、ボンベ、スーツの情報などを書いています。後はダイビング中に見たお魚たち。これらはダイビング後にみんなでワイワイと「ログ付け」をしてます。もちろんすべて私自身で書いています。
このログブックの中で、自分以外が書いたところはどこか。
それは、一緒に潜った相手、通称バディの一言サイン、ガイドしてくれたショップのサインの2か所だけです。
ダイビングでのログブックがこんな感じで自分で書いていたため、フライトログブックをCAさんに書いてもらうことにかなりの抵抗があったんです。
フライトログブックを作り始めたきっかけ
CAさんに個人のログブックを記入してもらうのは申し訳ない。
そう思っていた私ですが、ふとしたきっかけで、フライトログブックを記入することにしました。
①CAさんもフライトログブックを見て楽しんでいる。
すべてのCAがそうではないと思うのですが、「ログブックの持ち主だけでなく、CAさんも過去のフライトログを見るのを楽しんでいるらしい」というどなたかのブログを読みました。
私は、ログブックの記入をお願いするのはCAさんへの負担以外の何物でもない、というイメージしかありませんでしたので、かなり想定外でした。
上手く言えないのですが、ログブックを書くのは業務ではない以上、私はお互いWIN-WINの関係にならないといけないと思ってます。
多少なりともCAさんが楽しんでもらえるのなら、一方的なお願いではないのかもしれない、と思った瞬間でした。
②3月よりJGC修行を始めた。
完全な個人的な事情ですが、2017年3月より、JGC修行を始めることを決めました。
2017年1~3月にSFC修行をすることは1年前から決めていましたが、JGC修行は衝動買いみたいな感じです。今思えば、SFC修行が楽しかったんだと思います。
修行を始めるまでの飛行機とは、単なる移動手段でした。
それが、SFC修行を通じて、飛行機に乗ることも楽しいなと思えてきました。
そこで、急に思い立って始めたJGC修行は想定外のため、かなりコスパを重視しています。
つまり、観光要素をほとんど入れていません。
観光ができないなら、せめて飛行機は楽しみたいと思い、CAさんとの会話のネタにもなるフライトログブックを書いていこうと決めました。
フライトログブックのマイルール
フライトログブックをお願いするとき
フライトログブックを書いていただくのは、あくまでCAさんの好意です。
CAさんの本来の業務を邪魔はしたくないです。
ですので、私は以下のマイルールを決めました。
①フライトログブックは機内に入るときに渡す。
ドリンクサービスが終わって手が空いた時に渡すことも考えたのですが、2時間程度のフライトだとCAさんはドリンクサービスの後も機内販売があったりと比較的忙しそうです。
また、エコノミーだとあまりCAさんとお話しするタイミングがなく、渡すのが遅れそうです。
視点を変えて、私ならどのタイミングで渡されたら書きやすいのかを考えてみました。
ドリンクサービスが終わるのは、多くのフライトが1時間以上経過し、場合によっては高度を下げ始めるときです。
そのタイミングは、CAさんは着陸の準備を始めているときがあるので、けっこう忙しいし、フライトの半分以上が終わっています。
では、搭乗時に手渡すのはどうでしょうか。
搭乗時も忙しいと思うのですが、搭乗から降機までの時間があるとログブックに書く内容を考えやすいです。
また、過去のフライトログを見ていただく時間もあります。
私の主観も入っていますが、いろいろと考えた結果、ドリンクサービスの後よりも搭乗時のほうがよいように思いました。
②ログブックと搭乗券を一緒に渡す。
理由は簡単、座席の位置がすぐに分かるためです。
口頭で伝えてもよいのですが、メモをされるCAさんは多いです。
少しでもCAさんの手間を減らすのであれば、ログブックに座席を書いておくか、搭乗券を渡すと確実です。
③受け取りは降機時で構わないことを伝える。
できれば機内で受け取って、CAさんと海外のお話をいろいろと聞きたいです。
でもそれはぐっと我慢して、「受け取りは降機時で構わない」ことを伝えました。
国内線のような短距離便は、ドリンクサービス後だけでなく着陸態勢に入ってCAさんも着席した後に書いていました。
使用したフライトログブック
JGC修行を決めたのが、3月上旬。
チケットを取ったのが3月中旬で直後にログブックを購入しました。
なんとか3月下旬のJGC修行に間に合いました。
国内線
ここからは、実際に書いていただいたフライトログです。
こうやって書いてもらってくださいではなく、私がこのように書いていただいてとても嬉しかった、という意味です。
①JTA_NU49(NGO⇒OKA)
中部から那覇行きはJTA運航便です。
このときは手荷物の収納でいろいろと手間取った時です。
また、この日はジンベイジェットでした。
②JTAさくらジンベイ(OKA⇒NGO)
①とは異なる日付で那覇から中部へ飛びました。
事のときはさくらジンベイだったので、CAさんが超立体的にさくらジンベイを飛ばしてくれました。
もらった時、なんかが挟まってる!?と思うくらい分厚くなってて、これを作ってくれたCAさんのこともしっかりと思い出に残っています。
実際に乗ったさくらじんべい。
偶然ジンベイジェットもいたので、一緒に撮れました。
③JL3083(NRT⇒NGO)
これを降機時に受け取ったとき、顔が真っ赤になりました。
詳しいフライトは別記事で書きますが、クアラルンプールタッチをした後の名古屋行きのフライトです。
おそらく、CAさんは前のフライトログを見られたのでしょう。
ログブックを渡していただくときに、「私たちより長距離フライトお疲れ様です。
3日間で4500マイルを乗るなんてすごいですね!」と言われました。
右下のMEMOは、機内で話ができなかったから追加されたのだと思います。
CAさんに(笑)と書かれたのは初めてです。
きっとよだれを垂らして爆睡してたんだろうな。。。あー恥ずかしい。
④JL3115(NGO⇒CTS)
札幌へ旅行へ行ったときです。ちょうど私の誕生日でした。
誕生日アピールは一切していないのですが、チェックインカウンターで、なぜか年齢を聞かれ、「今日お誕生日ですか!?おめでとうございます!」とお祝いしていただけちゃいました。
おそらく、チェックインカウンターでのやり取りが、機内へ伝達されたのだと思います。
日本ならではのおもてなしですね。
⑤JL3114(CTS⇒NGO)
④のあと、札幌旅行を終えて、札幌から名古屋へ帰るときです。
帰りも誕生日のことは全く話してないのですが、前のページをご覧いただいたんだと思います。
行きも帰りもおめでとうと言われ、嬉しかったです。
日系エアライン国際線
①JL87(HND⇒SIN)
羽田からシンガポールへビジネスクラスを乗りました。この時のCAさんはシンガポール人の方でしたので、日本語でも英語でもOKですとお伝えしたら、両方で書いてもらえました。ログブックを書いて初めての英語でしたので、心が躍ったのを覚えています。
②NH812(HKG⇒NRT)
香港旅行へ行くときの全日空ANAです。
航空会社名がAIR JAPANとなっていますが、このときから政府専用機がANAに変わることを予想していたのでしょうか。(それはないと思いますが。。)
離陸のとき、窓に張り付いてミラーレスで離陸動画を撮影していました。
それを見ていたのでしょう、写真が撮れていましたか?というコメントを頂けました。
CAさんは周りの様子をしっかりと見ているんですね。さすがは保安要員です。
③NH524(KMJ⇒ITM)
海外エアライン国際線
①マレーシア航空(SIN⇒KUL)
マレーシア航空に搭乗したときのフライトログです。
ログブックへの記入をお願いしたら、最初の女性CAさんは戸惑いの様子でしたが、隣にいた男性CAさんが笑顔でOKと言ってくれました。
なぜか搭乗記録はなく、メッセージを書いていただけました。
日本語が全く通じず、かつ海外キャリアで、たった1時間のフライトでしたが、書いていただけてうれしかったです。
とても仕事がてきぱきとされる方々でした。
②TG644(BKK⇒NGO)
タイ航空でセントレアへ帰国したときにお願いしました。
タイ人の方へタイ語大歓迎なのでお時間があるときにお願いしますとお願いしたら、本当に書いていただけました。正直、全く読めませんが、最高の記念になりました。またタイ航空に乗りたいです。
③CX543(HND⇒HKG)
キャセイパシフィック航空で香港旅行をしたときです。
キャセイの日本路線は必ず1名は日本人または日本語が話せるCAさんがいらっしゃいますね。
お願いしたのは男性CAさん、片言の日本語が話せる方でした。
でも、せっかくですので母国語でいいですよと伝えたら、書いていただけました。海外旅行で現地の言葉が残っているのって、とても記念になります。
まとめ
私がCAさんに書いていただいたフライトログブックを紹介しました。
念のためにお伝えしますが、私はみなさんにフライトログブックを作成するのを勧めるつもりは全くありません。
好きになった飛行機に乗ることが、フライトログブックを作ったらさらに乗るのが好きになった、ということです。
修行が終わった今でも、飛行機に乗ってます。
修行以外では、家族旅行で2回の海外旅行と3回の国内旅行、個人では3回の海外旅行へ行きました。
2019年のGWは10連休を利用して3回目の海外家族旅行を計画しています。
飛行機という移動手段を楽しみに変えてくれたフライトログブック。
これからも飛行機に乗ってどこかへ行くのが楽しくなりそうです。
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