この日はお仕事をお休みして、沖縄旅行に出かける予定でした。
ところが、思わぬトラブルで泣く泣く飛行機に乗れないことに。
今回の記事は国内線の飛行機に乗れなくなったときのお話です。
結論としては、キャンセルも変更も可能でした。
ただし、診断書などが必要になります。
今回はANA国内線の例をまとめています。
それ以外にJAL国内線やANA国際線も経験あり、こちらの記事をご覧ください。
なお、今回はあくまで私の実例です。
搭乗者の体調不良による変更はキャリアのボランティア。
規約にあるからといって強気に出るのは止めましょう。
目次
国内線搭乗の前日に体調不良
しっかりと予定が空いていることを確認したはずのフライトだった
搭乗する予定は 1月30日(月)。
3か月前に計画して予約したフライト、沖縄旅行を計画していました。
ところが、、、
フライト2日前の1月28日(土)夜からおなかの調子が悪くなり、フライト前日1月29日(日)は朝から最悪な状態。
日曜は病院も空いておらず、ノロウイルスと家族に疑われた私は完全に隔離されて過ごしました。
そのときはわからなかったのですが、あとで振り返ってみると、27日の新年会で食べた生カキに当たった模様。
何とかよい対処法がないか探す
楽しみにしていた旅行、キャンセルはお財布的にもスケジュール的にも痛い。
でも、おなかが痛いのは何ともならない。。。
何とかならないか。
緊急事態なので、搭乗するANAのHPをくまなく読んでいたところ、ANAのHPには急病の場合に限り、以下のような救済策がHP上に記載されていました。
お客様が病気などの理由で旅行不可能な場合、次のいずれかの特別対応をいたします。
・ 予約便出発予定日から30日間以内の便への変更を承ります。
・ 払戻手数料・取消手数料を適用せず、全額払い戻しいたします。
※ 予約の変更・取り消しは、当該便の出発前までに行ってください。
※ 病気などの理由で変更・払い戻しをする場合は、医師の診断書等の提出が必要です。
これは救いに神!
早速手続きするしかない!
手続き先はこちら。
お手続きは、ANA国内線予約・案内センター、ANA国内線空港カウンターにて承ります。
国内線予約・案内センターはここですね。
ナビダイヤル:0570-029-222
受付時間:6:30~22:00 年中無休、料金:全国一律
東京 03-6741-8800 札幌 011-726-8800
福岡 092-752-8800 名古屋 052-586-8870
大阪 06-7637-8800 沖縄 098-861-8800
ANAのSFC会員はこちら。
日本国内から:0120-029-340(フリーダイヤル)
0570-029-340(全国一律料金)
携帯電話・PHS・日本国外から:03-6741-6682(有料)
国内線一般・特典予約:6:30〜22:00(年中無休)
早速、ANAへ相談。手続き内容を聞く
この体調不良による変更ができると気が付いたのは1月29日夜9時。
国内線は10時までなので、とりあえず東京にかけてみます。
オペレータさんへいろいろと相談しました。
伺った内容の要点をまとめるとこんな感じ。
- 医者の診断書があれば、キャンセルも30日以内の変更も可能。
- キャンセル・変更ともに、手続き後の取消はできない。
- キャンセルの場合は、後日診断書を送付する。
- キャンセルといっても、通常の予約のキャンセルと違って、乗らない手続きをするだけで、システム上の記録は残る。
- 変更は診断書の受領後でないと受付できない。(オペレータさんによってコメントが違う・・・?)
- キャンセル、変更はフライト時刻までに連絡があればよい。
特殊事情なので、キャンセルといってもシステム上は記録が残っているそうです。
気になる連絡のタイムリミットは飛行機の出発時刻。
8時40分のフライトの場合、10分前でも大丈夫とのこと。(電話がつながれば、です)
さすがに狙ってそんなことはしませんが、緊急のときにこんな素晴らしい対応していただけて助かります。
翌日、再度国内線予約・案内センターへ電話
フライト当日30日の7時過ぎ、やっぱり体調が悪いので、予約センターに電話。
この時間なら、キャンセルすれば当日アップグレードしたい方が間に合いますよね。
今回は名古屋の電話番号へ掛けました。
そのときに教えていただいた対応方法はこちら。
①変更対応
変更は診断書を受領してから、という最初の案内がありましたが、「このお電話で変更を承りますよ。診断書は後でかまいません。」と言っていただけました。
断る理由はないので、すぐに変更をお願いしまいました。
変更を希望する方は、電話をする前に変更後の日程をオンラインで確認しておくとよいですよ。
変更するフライトを探す注意点は、変更前と同じ運賃ルールでないと変更できないということです。
割引運賃なら割引運賃のままのチケットになります。
②診断書の記載内容
オペレータさんに以下のことをお願いされました。
「症状を見ただけでは搭乗不能なのか判断するのが難しいので、できれば診断書に搭乗すべきではないことを書いてもらいたい。」
これはその通りですね。
飛行機に乗れないことを証明するための診断書なので、医師の判断で飛行機に乗れないことを明記してもらったほうがよいでしょう。
ただ、診断書はあくまで診断結果を記入するものなので、どこまで記載するのかは医師の判断によると思います。
フライトの変更は理由によって対応が大きく異なる
フライトに乗れない。。。
変更したい!キャンセルしたい!
一言でいうとそれだけなのですが、実は理由によって対応が大きく異なります。
大きく分けると、3つ。自己(乗客)都合、航空会社都合、不可抗力です。
自己都合による変更
自己都合による変更とは、飛行機は飛べる状況なのに乗客自身の都合により変更するもの。
航空会社は一切責任がないので、当初定めたルールに従います。
キャンセル不可の運賃の場合は全額戻ってくることはありません。
ただし例外規定があります。
それは、自己都合でも、医師が飛行機に乗ってはいけないと判断する場合。
日本国内線の場合、ほとんどの航空会社において救済措置があります。
ANAは私が紹介した実例。
それ以外の会社については、下にまとめているのでご覧ください。
航空会社都合による変更
航空会社都合による変更とは、主に航空機のトラブルや機材の大幅な遅れなどの影響により、予定の便が乗れないというもの。
この場合は、航空会社の責任として、だいたいの飛行機を航空会社が無料で手配することが多いです。(LCCは変更なし、キャンセルのみというところもあります)
予定通り空港へ行ったのに飛行機に乗れない。
こんなに悲しいことはありませんが、飛行機がなければ乗ることはできません。
諦めて代替の変更を相談しましょう。
自然災害による変更
自然災害による変更とは、台風や火山の噴火など、航空会社では処理できない自然災害による変更です。
当然乗客の責任ではありませんが、不可抗力ですので航空会社の責任でもありません。
自然災害による変更は、本来航空会社が責任を負う義務は免除されています。
でも、日本の航空会社のほとんどは代替機への変更などを対応していただけます。
ただしそれは国内において。
海外では国内ルールが通用しませんので、代替機を待つよりも自分で交渉するしかないでしょう。
急病に対する各社の対応
今回はANAのおかげで、私自身としては大きな被害をこうむることなく変更することができました。
ANAは素晴らしい対応だという一方で、じゃあ他の航空会社はどうなのでしょうか?
気になったので、調べてみました。
皆さんご参考になさってください。
急病などによるキャンセル・変更対応一覧
診断書要否 | 払戻し | 変更 | |
---|---|---|---|
ANA | 〇 | 〇 | 30日 |
JAL | 〇 | 〇 | 30日 |
スカイマーク | 〇 | × | 30日 |
スターフライヤー | 〇 | 〇 | 30日 |
AIRDO | 〇 | 〇 | 30日 |
ソラシドエア | 〇 | 〇 | 30日 |
アイベックス | 〇 | 〇 | 30日 |
FDA | 〇 | 〇 | 1ヵ月 |
天草エアライン | 〇 | × | 30日 |
Peach | 〇 | × | 7日 |
JetStar | 〇 | △ | △ |
各社対応一覧(HP及び運送約款より)
JAL
第12条 有効期間の延長
旅客が病気その他の事由で旅行不能となった場合、又は会社が予約した座席を提供できない場合若しくは座席を予約できない場合には、航空券又は航空引換証の有効期間を延長することができます。ただし、当初の航空券又は航空引換証の有効期間満了日より30日を超えて延長することはできません。
前項によって有効期間を延長した場合は、この旅客の同伴者が所持する航空券又は航空引換証についても同様に期間の延長をすることができます。
※追記 JALに問い合わせたところ、ANAと同様に延長もキャンセルも可能ということでした。
スターフライヤー
お客様が病気などの理由で旅行不可能な場合、次の対応をいたします。
予約便出発予定日の翌日から起算して30日間以内の便へ予約変更を承ります。
変更、払い戻しに伴う払戻手数料・取消手数料は適用いたしません。
※予約の変更・取り消しは、予約便出発時刻前までに行ってください。
※病気などの理由で変更・払い戻しをする場合は、医師の診断書の提出が必要です。
※口座振込による払い戻しの場合、振込手数料はお客様負担となります。
※払戻手続き完了後の予約変更、払戻手数料・取消手数料の返金はできません。
AIR DO
お客様が病気などの理由で旅行不可能な場合、次の特別対応をいたします。詳しくは、予約・案内センターにお問い合わせください。
・ 搭乗予定日の翌日から起算して30日間以内の便への予約変更を承ります。
・ 変更・払い戻しに伴う払戻手数料・取消手数料は適用いたしません。
※予約済みの場合は、予約便出発時刻前までに予約の取り消しが必要です。
※病気などの理由で変更・払い戻しをする場合は、医師の診断書等の提出が必要です。
※口座振込による払い戻しをご希望の場合、振込手数料はお客様のご負担となります。
ソラシドエア
お客様が病気等の理由で旅行不可能な場合、次の対応をさせていただきます。詳しくは、ソラシドエア予約・案内センターまでお問い合わせください。
※変更・払戻しをする場合は、医師の診断書等の提出が必要となります。
※ご搭乗予定日の翌日から起算して30日間以内の予約変更を承ります。
※変更・払戻しに伴う払戻手数料・取消手数料は適用いたしません。
IBEX
お客様が病気等の理由で旅行不可能な場合、次の特別対応をいたします。
詳しくは予約・案内センター(0120-686-009 年中無休 6:30~22:00)にお問い合わせください。※ 変更・払い戻しをする場合は、医師の診断書等の提出が必要となります。
※ ご搭乗予定日の翌日から起算して30日間以内の予約変更を承ります。
※ 払戻手数料・取消手数料は適用いたしません。
スカイマーク
第10条
有効期間の延長
1.
旅客が病気その他の事由で旅行不能の場合、又は会社が予約した座席を提供できない場合、若しくは座席を予約できない場合には、航空券又は航空引換証の有効期間を延長することができます。ただし最初に発行した航空券又は航空引換証の有効期間満了日より30日を超えて延長することはできません。
FDA
お客様が病気等の理由で旅行不可能な場合、次の特別対応をいたします
但し、ご予約便の出発予定時刻までに手続きが必要となります
ご搭乗予定日から起算して1カ月以内の予約変更を承ります
変更/払戻に伴う手数料は適用いたしません
※病気などの理由で変更/払戻をする場合は、医師の診断書等(予約便にご搭乗いただけない旨の記載があるもの)の提出が必要となります
※払戻手続き完了後の受付は一切できません詳細はFDAコールセンターにてご案内させていただきます
その他、ご不明な点がございましたら
FDAコールセンター(ナビダイヤル「4番」 0570-55-0489 営業時間7:00~20:00)へお問い合わせください
※本ダイヤルでの通話は、電話応対の品質向上と内容確認のため、録音しております
天草エアライン
第10条 有効期間の延長
1. 旅客が病気その他の事由で旅行不能となった場合、又は会社が予約した座席を提供できない場合若しくは座席を予約出来ない場合には、航空券又は航空引換証の有効期間を延長することができます。ただし、当初の航空券又は航空引換証の有効期間満了日より30日を超えて延長することはできません。
2. 前項によって有効期間を延長した場合は、この旅客の同伴者が所持する航空券又は航空引換証についても同様に期間の延長をすることができます。
Peach
2. 旅客が、旅行開始後の病気(ただし、妊娠を除きます。)のため座席が予約された航空便により旅行できない場合には、当社は、当該旅客の航空券を、次のいずれかの航空便について有効な航空券として扱うことがあります(ただし、当該航空便について有効な航空券として扱うことが、旅客の支払った運賃に適用になる当社規則で禁止されていないことを条件とします。)
(a) 当社規則に別段の定めのある場合を除き、正当な診断書に記載された旅行再開可能日以降空席のある同じ到達地までの最初の当社航空便。
(b) 又は空席のある最初の当社航空便の運航日から7日以内に運航されるいずれかの同じ到達地までの当社航空便。
Jetstar
ご搭乗者またはその近親者の方がご病気になり、この申込書を提出された場合、ジェットスターが関連情報を収集し、内容を審査することにご搭乗者の同意をいただいたことを意味しますので、あらかじめご了承ください。
お客様がこの申込書を提出されますと、ジェットスターはお客様のご事情を審査し、ジェットスターの自由裁量により、特別な事由によるご予約のキャンセルを承るかどうか判断いたします。15営業日以内にお申し込み内容の審査を完了し、お知らせいただいたEメールアドレスまたは電話番号を通じて結果をお知らせいたします。