バンコクエアウェイズのスコータイ行きに乗り継ぎ失敗!原因と対策まとめ

2018年2月、東京からバンコク乗り継ぎでスコータイへ行ってきました。

バンコクはスワンナプーム国際空港。ANAからバンコクエアウェイズへの早朝の乗り継ぎです。乗り継ぎ時間は90分あったため、最低乗り継ぎ時間(MCT)の75分は超えており、大丈夫かなと思っていました。しかし、結果的に全く間に合いませんでした。

バンコクエアウェイズによると、スコータイへの乗り継ぎは、スワンナプーム国際空港で必ず入国することになるとのことです。

私の事前勉強不足もあったのですが、各社のHPではわかりにくかったので、今後困る方がいないようにまとめておきたいと思います。

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 スコータイとは

まずはスコータイの紹介を簡単に。

スコータイは、タイ初の独立王国。タイ軍はクメール帝国の支配に置かれていたこの地からクメール人を追放し、1238年に建都しました。
中国とも直接的な政治的関係を築き、陶器職人をタイに連れ帰り最高級の陶芸技術を指導、サンカローク焼を完成させました。

タイ人がよく知る石碑に刻まれたこのような言葉があります。「このスコータイ王国はすばらしい。水に魚あり、田に米あり。王は民に税を課すことなく、人々はともに道を旅し、道には牛を引いた商人、馬に乗った売人がいる。象を取引したい者あれば取引する。馬を取引したい者あれば取引する。金銀を取引したい者あれば取引する」

タイへ現在の宗教と文化を浸透させたのはスコータイのラムカムヘーン大王です。以降、1365年にアユタヤの属国となるまで、8人の王がスコータイを統治していました。

つまり、スコータイはタイで最初にできた独立王国で、日本で言う奈良京都のようなイメージでしょうか。こういう歴史のある都市は大好きなので、ぜひ行ってみたいと思い、旅行を計画しました。

タイのおすすめガイドブックはこちら

タイへの旅行はタイ王国観光庁HPにあるガイドブックが非常に便利です。

入国審査書類の書き方など、痒い所に手が届くHPですので、タイへ行く前に必ず見ておきましょう。

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出国前の準備編

フライトの予約

バンコクエアウェイズはJALと提携しているため、JAL便を利用するのが便利。JALのHPでもJALとバンコクエアウェイズは一冊の航空券として買うことができます。

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乗り継ぎ時間、行きは2時間で帰りは2時間45分ありますね。名古屋発だと、行きが1時間45分の航空券が買えます。

スワンナプーム国際空港のMCT

チケットが発券できたら、通常はMCTを確認しません。

でも今回は解説のため、確認してみましょう。

一番気になるのは、行きのJALからバンコクエアウェイズへの2時間の乗り継ぎなので、バンコクエアウェイズのHPを確認してみます。

最短乗継時間(MCT)

バンコク・エアウェイズから、またはバンコク・エアウェイズへお乗継の場合、次の最短乗り継ぎ時間(MCT)が必要です。

  • 国際線から国内線へのお乗り継ぎ:1.15時間
  • 国内線から国際線へのお乗り継ぎ:1.15時間
  • 国際線から国際線へのお乗り継ぎ:1.15時間
  • 国内線から国内線へのお乗り継ぎ:1.15時間
  • TG/EY/BRへ、またはからのお乗り継ぎ:1時間
  • 格安航空会社へ、またはからのお乗り継ぎ:3時間

上記の最短乗継時間よりも乗り継ぎ時間が短い場合で、乗り継ぎができなかった際の補償は致しかねます。

空港チッェクイン - バンコクエアウェイズ

バンコクエアウェイズによると、乗り継ぎ時間は75分とのことです。どこにもスコータイの文字は出てきませんが、逆に他の地域の名前も出てきません。

スワンナプーム国際空港の乗り継ぎ方法

さて、チケットを発券できて、MCTも問題なし。念のため乗り継ぎ方法を確認しておきましょう。

スワンナプーム国際空港のマップは、JALのHPがわかりやすいので、お借りしました。今回は国内線への乗り継ぎなので、こちらの写真になりますね。

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JAL国際線 - JAL、バンコクエアウェイズ コードシェア便のご案内

スワンナプーム国際空港にはA~Gの7つのコンコースがあり、国内線はABのコンコース。その付け根部分に国内線乗り継ぎカウンターがあるので、そちらへ向かえばいいんでしょうか。

ANAにも同様の記載があります。

ANA→タイ国内線へのお乗り継ぎ

(1)タイ航空(TG)にてプーケット(HKT)/チェンマイ(CNX)/クラビ(KBV)/サムイ(USM)/ハートヤイ(ハジャイ)(HDY)へのお乗り継ぎ(ただし、TG便名でタイスマイル(WE)運航便を除く)
バンコクエアウェイズ(PG)にてプーケット(HKT)/チェンマイ(CNX)/クラビ(KBV)/チェンライ(CEI)/サムイ(USM)/ウドンターニー(UTH)/トラート(TDX)へのお乗り継ぎ
タイ航空(TG)・バンコクエアウェイズ(PG)乗り継ぎカウンターにて搭乗手続き後、国内線乗り継ぎ専用検査場にて入国審査をお済ませになり乗り継ぎ便の搭乗口へお進みください。

(2)上記以外の国内線へお乗り継ぎ
入国審査・お荷物の引き取りおよび税関検査をお済ませになり、4階国内線搭乗口カウンターへお進みください。

バンコク-スワンナプーム国際空港の施設案内空港案内[国際線]|空港・機内で[国際線]ANAANA

参考までに、コンコースDにはこちらの案内板があります。

「Transfer Counter, Chiangmai, Chiangrai, Phuket, Krabi, Samui, HatYa」と書いてあります。ここでピンと来た方もいらっしゃると思います。「あれ、Sukhothaiがないぞ」と。そういえば、先ほどのJAL/ANAへの記載にもありませんね。

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今回予約したフライト

今回私は、バンコクへANAの特典航空券を利用しました。羽田発0時30分、バンコク着は5時30分のNH849便です。スコータイへはバンコクエアウェイズを別切りで購入です。バンコク発が7時のPG211便。乗り継ぎ時間は1時間半あります。

乗り継ぎが不安でしたが、国内線へのトランスファーカウンターがあるんだし、すべて手荷物で機内に持ち込んだので大丈夫かなと軽く考えていました。

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実際の乗り継ぎはどうだったのか

当日のフライト、バンコク着はほぼ定刻の5時34分。ところが、以下の3点により乗り継ぎができませんでした。

NH849便に急病者

飛行機を飛び立って1時間。ようやくうとうとし始めた頃、機内が騒然とし始めました。そして、「どなたか、お医者様はいませんかー?」というCAさんの声。日本語、少しして英語でアナウンスも入りました。酔っ払いで倒れた方は2回くらい遭遇しましたが、今回のようにボンベや点滴を利用するようなケースは初めてです。

その方がお隣に座ったとか私が座席移動したとか、詳細は割愛。結果的に一命は取り留めたのですが、まずは急患が降りるのが優先ということで、10分くらい降機を待つことになりました。

*誤解のないようにお伝えします。急患が優先するのは当然のことなので、降りることが遅くなったことの不満は全くありません。あくまで、そういった例外ケースがあったということです。

スコータイ便への乗り継ぎは、トランスファーカウンターが利用不可

これが一番大きな理由です。

トランスファーカウンターへ行きました。すると、GSさんより「チケットは発券不可なので、一度入国しなさい」と言われました。確かに、乗り継ぎ先にはSukhothaiと書いてありませんが、なんで通してくれないんだとかなり不満に思ったのも事実です。

でも、ここでもめていても時間の無駄だと思い、急いで入国審査へ。事情を説明して時短でルートで審査を通してもらいました。

帰国後にバンコクエアウェイズへ問い合わせたところ、スコータイはトランスファーカウンターが利用できず、一度入国する必要があるとのことでした。詳しくは最後のまとめに書きます。

PG便のチェックインカウンターは出発時刻の40分前に閉鎖

何とか30分前にチェックインカウンターへたどり着きました。カウンターでチェックインしたいというと、もうできないと。なぜなの!?とちょっと聞きましたが、理解できるコメントはいただけず。。。

納得がいかないので、日本に帰ってから調べてみました。すると、バンコクエアウェイズのHPには「国内線のチェックインデスクは出発時刻の40分前に閉鎖されます。」と書かれていました。MCTが75分なのに間に合うの?て思いますよね。

チェックイン時間

  • 国内:出発時間の少なくとも1.30時間前。
  • 国際線:出発時刻の少なくとも2時間前。
  • 旅客は、チェックイン時に必要なパスポート/正式IDカード(オリジナル)/トラベルドキュメントを提示する必要があります。
  • チェックインカウンターが閉鎖される前に、乗客はバンコク航空のスタッフにご連絡ください。国内線:チェックインデスクは出発時刻の40分前に閉鎖されます。
    • 国際線:チェックインデスクは出発時刻の50分前に閉鎖されます。
  • バンコク航空の他の空港でのチェックインの閉鎖時間は異なる場合があります。コールセンター1771とバンコクエアウェイズ発券所に確認してください。

Airport Check-in - Bangkok Airways

スコータイ行きはバス移動

また、スコータイ行きの搭乗はバス移動です。

搭乗開始は出発の40分前で、20分前には最終バスが出発します。実際に私の乗った飛行機は最終バスに乗って来た方が着席した15分前にはドアクローズし、定刻の7時には雲の上を飛んでいました。

定刻より前に飛ぶのは日本のエアラインでは考えられないですが、効率を考えると全員搭乗したら出発するほうがよいですよね。

事後調査で分かったこと

私の準備不足だったことは否めないのですが、理解できなかったところがあるので、帰国後にバンコクエアウェイズ へ問い合わせて分かったことをまとめます。

スワンナプーム国際空港で通常の入国審査をしないで国内線に乗り換えるには以下の条件を満たす必要がある。

①目的地が、プーケット、サムイ、チェンマイ、クラビ、チェンライ、トラート、ウドンタニであること。
②航空券が出発地から最終目的地まで1枚の航空券で購入していること、もしくは別々の航空券でも預入荷物がない場合。

つまり、JAL発券でスコータイまでの一冊の航空券を持っていても、絶対に入国しないといけないとのことです。

なぜ①の地域以外は入国する必要があるのか。それは、①の空港がCIQ機能(税関、出入国管理、検疫)を兼ね揃えている空港なので、スワンナプーム国際空港で行うべきことを代行できるからです。スコータイ空港はCIQ機能がないから乗り継ぎができないんですね。

JAL便からの乗り継ぎは2時間であり、ANA便よりも30分余分に時間があるので、慣れている方は間に合うかもしれません。

ただし、入国する必要があり、さらに入国審査に時間がかかって40分前までのチェックインが難しい可能性があります。

ちなみに、夕方のバンコクエアウェイズのFカウンター周辺はこんな感じ。この時はそんなに多くなかったです。

日曜の朝6時頃に見たときは、ざっと50人ほど並んでいたので、それだけで30分ほどかかってしまいそうです。預け荷物がないなら、自動チェックイン機のほうが便利ですね。

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なお、問い合わせたバンコクエアウェイズ の日本代理店からは、「MCTが75分というのはスワンナプーム国際空港が勝手に定めた時間で、バンコクエアウェイズ としては3時間ほどを確保してほしいと考えてる」との回答でした。

バンコクエアウェイズ のHPには75分と書いてあるのに何でだろうと疑問が残りますね。

まとめ

結局、私は乗り継ぎができず、翌日の便を再発券することになりました。

もちろん、航空会社の責任ではないので自腹で購入しています。

 

各社のHPを見る限りは乗り継ぎ可能に見えるところがややこしいですね。出発前に検索してみましたが、明確な正解は見つかりませんでした。

このような疑問に思ったときは、乗り継ぎ先のエアラインへ必ず問い合わせましょう。日本発着便を持ってるエアラインは日本語対応をしているところが多いですし、ダメでも翻訳アプリなどを駆使すれば、メールの問い合わせくらいは何とかなるはずです。

私のように乗り継ぎ失敗する方が少しでも減るように、この記事を書き残しておきます。

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