飛行機旅行が近づくと、私はいつもワクワクします。
でも、前日になって突如やってくる体調不良、経験はありませんか?
- 飛行機に乗る当日にお腹が痛くてフライトに耐えられない!
- 搭乗2日前にインフルエンザを発症してしまった!
- 一緒に搭乗する子供が前日に高熱!
ご自身の仕事が忙しくてキャンセルするしかないというのは、キャンセルできません。(規定通り手数料がかかります。)
でも、ご自身が病気になったとき、子供が病気になったとき、身内に不幸があったとき。
JALとANAは寛大な処置をしていただけました。
思わぬタイミングで発生した急病。そんなとき、皆さんはどうしますか。
なんとしてでも飛行機に乗る?それともキャンセルする?
最近の航空券はかなり安くなってきましたが、それでも多くの航空券は国内線でも1万円以上かかります。
変更、キャンセル不可で予約した航空券は、原則キャンセルができないまたは高額になります。
また一人ならともかく、家族旅行だとキャンセル代は大金ですね。
今回は私がキャンセルせざるを得なかった事例についてまとめました。
目次
キャリアへ変更、キャンセルを相談した事例
私は過去に以下の場合でキャンセルまたは変更をしたことがあります。
①ANA国内線(有償航空券、キャンセル不可)に搭乗する前日夜にひどい腹痛、当日の朝になっても治まらない。
②JAL国内線(有償航空券、キャンセル不可)に搭乗する2日前に子供がインフルエンザを発症した。
③ANA国際線(特典航空券)に搭乗する前日に祖父がなくなり、搭乗日はお通夜。
①~③ともに航空会社へ電話で相談したところ、キャンセルまたは変更していただけました。
それでは、これら事例の詳細をご紹介していきます。
①前日夜にひどい腹痛、当日の朝になっても治まらない。ANA国内線
予約した航空券はANA国内線。55日以上前に予約したキャンセル不可の割引運賃で予約していました。
前日夕方から始まった腹痛が、夜には激痛。
翌日は飛行機に乗るのに、この状況では空港へすらたどり着けない。
不安になった私は、まずはANAへ電話することにしました。
電話するのは、「国内線航空券・特典航空券ご予約のお問い合わせ」です。
営業時間は6:30~22:00(年中無休)。
早朝や夜も営業しているのは助かります。
搭乗前日夜に電話して相談したところ、「現時点で対応できますが、明日の朝出発前までに電話いただければ同じ対応ができますよ」とのこと。
もしかしたら、一晩寝て痛みが治まるかもしれないなと思って寝ました。
でも、翌日に一向に収まる気配なし。というか、痛みで寝られず。
8時半のフライトだったので、7時半に電話しました。
電話窓口で案内いただいたのは、30日以内への便への変更か、全額払い戻しでした。
国内線はANAのサイトにも変更ルールが記載されていますね。
お客様が病気などの理由で旅行不可能な場合、次のいずれかの特別対応をいたします。
- 予約便出発予定日から30日間以内の便への変更を承ります。
- 払戻手数料・取消手数料を適用せず、全額払い戻しいたします。
※ 予約の変更・取り消しは、当該便の出発前までに行ってください。
※ 病気などの理由で変更・払い戻しをする場合は、医師の診断書等の提出が必要です。
私はどうしても乗りたかった事情があるので、3週間後のフライトへ変更することに。
私はANAのサイトを事前に読んで空席があることを確認しておいたので、すぐに変更完了。
変更前のフライトは16000円、変更後のフライトは25000円。
変更手数料だけでなくこの差額分を救済頂けたのは、とても助かりました。
②搭乗2日前に、同行する子供がインフルエンザを発症。JAL国内線
家族旅行前はいつもドキドキしています。
ドキドキする理由、それは子供の病気。
小さな子供は大人と比べて体が弱いので、病気にかかりやすい。
1泊以上の旅行へ行くときは、少なくとも3日前から子供の体調管理に特に気を使うのですが、とうとう子供がインフルエンザにかかってしまいました。
家族旅行へ行く2日前のことです。
病気にかかった子供を連れて行くのは無理。
ましてやインフルエンザを発症した子供を同行するのはあり得ません。周りの人にも迷惑が掛かります。
搭乗予定だったJAL国内線へ電話しました。
JAL国内線の相談はJAL国内線「国内線のご予約・ご購入・ご案内」です。
営業時間は7:00〜20:00〔年中無休〕です。
20時以降はつながりませんので、早朝便に乗る方は注意してください。
今回は相談した結果、インフルエンザの診断書を郵送すれば、無料でキャンセルしていただけるとのことでした。
今回は国内旅行だったので、JALのサイトにも明記されていますね。
ANAのように後日の便へ変更できるかどうかは未確認です。(今回の我が家はキャンセルでしたので)
突然の怪我や病気で予約便に搭乗できなくなった場合、取り消しにあたり手数料はかかりますか。
お客さまご本人、またはご同行のお客さまのご病気などにより、
飛行機の利用が難しい場合は医師の診断書などの提出を条件に、
取消/払戻手数料をいただかずに払い戻しいたします。
③搭乗前日に祖父が他界。ANA国際線
なかなか起こりうる事例ではないと思うのですが、旅行前日に祖父が他界しました。
2年以上入院していたので、いつかはと覚悟していたのですが、旅行直前は想定外でした。
同居ではないとはいえ、私の祖父ですのでお通夜やお葬式には絶対に参列しなくてはいけません。
旅行先は海外。ANA国際線(提携)の特典航空券で発券していました。
①②と異なり、国際線でかつ提携の特典航空券なので、手続きは難しいだろうなと思い、まずはANAへ電話して相談しました。
電話したのはANA国際線の予約窓口「国際線航空券・特典航空券ご予約のお問い合わせ」です。
今回相談した結果、以下の2つを提案頂きました。
①1年以内に出発する便への変更(通常の特典航空券対応)
②手数料無料でのキャンセル(要診断書)
この診断書があれば、キャンセル手数料3000マイルが無料になるとのことでした。
②の診断書というのは、死亡診断書とのこと。
もちろん提出できなくもないですが、親類が発行した死亡診断書をくださいというのはちょっと気が引けます(もらえなくはないですが、、、)。
また今回の旅行は個人でしたし、いつか行きたいと思っていた旅行先だったので、半年後のフライトへと変更することにしました。ここはご自身の状況に応じて判断ですね。
国際線の変更手続きは、以下のように公式サイトに書かれています。
国内線と違い、手数料無料とは書かれていないんですね。金額も大きいので仕方ないのでしょう。
【国際線】体調不良(病気やけが)のため、予定の便へ乗れません。どうしたらいいですか。
変更や払い戻しの取り扱いに関しては、ANA電話窓口または市内・国際線空港カウンターにお問い合わせください。
お客様のご予約、航空券の詳細/運賃規則を確認のうえ対応させていただきます。場合によっては診断書をご用意していただくこともあります。
航空券をキャンセルしたときの結果まとめ
最近私が予約した便に乗れなかったときの対応についてまとめました。
ほとんどの方が当てはまることはない事例ばかり。
でも、絶対に起きないことでもありません。
いざというときにすぐに対処できるように、航空券のキャンセルに関する情報は頭の片隅に入れておきたいですね。
ここまで読んでいただけた方へアドバイス。
キャンセル不可で購入した航空券、変更やキャンセルとなるのはキャリアにとってデメリットしかありません。
それを手数料無料としていただけるのはボランティアみたいなものなので、規約にあるからといって強気に出るのではなく素直に相談するのが大切です。
お客さんの対応が悪いと規約の改悪を招いてしまいます。
(重要)急病に対する各社対応まとめ
ANAとJALについて、キャンセル事例をまとめました。
一方で、日本にはLCCを含め航空会社がたくさんあります。
他の航空会社はどうなのか?というのが気になったので、調べてみました。
急病などによるキャンセル・変更対応一覧
診断書要否 | 払戻し | 変更 | |
---|---|---|---|
ANA | 〇 | 〇 | 30日 |
JAL | 〇 | 〇 | 30日 |
スカイマーク | 〇 | × | 30日 |
スターフライヤー | 〇 | 〇 | 30日 |
AIRDO | 〇 | 〇 | 30日 |
ソラシドエア | 〇 | 〇 | 30日 |
アイベックス | 〇 | 〇 | 30日 |
FDA | 〇 | 〇 | 1ヵ月 |
天草エアライン | 〇 | × | 30日 |
Peach | 〇 | × | 7日 |
JetStar | 〇 | △ | △ |
各社対応一覧(HP及び運送約款より)
JAL
第12条 有効期間の延長
旅客が病気その他の事由で旅行不能となった場合、又は会社が予約した座席を提供できない場合若しくは座席を予約できない場合には、航空券又は航空引換証の有効期間を延長することができます。ただし、当初の航空券又は航空引換証の有効期間満了日より30日を超えて延長することはできません。
前項によって有効期間を延長した場合は、この旅客の同伴者が所持する航空券又は航空引換証についても同様に期間の延長をすることができます。
※追記 JALに問い合わせたところ、ANAと同様に延長もキャンセルも可能ということでした。
スターフライヤー
お客様が病気などの理由で旅行不可能な場合、次の対応をいたします。
予約便出発予定日の翌日から起算して30日間以内の便へ予約変更を承ります。
変更、払い戻しに伴う払戻手数料・取消手数料は適用いたしません。
※予約の変更・取り消しは、予約便出発時刻前までに行ってください。
※病気などの理由で変更・払い戻しをする場合は、医師の診断書の提出が必要です。
※口座振込による払い戻しの場合、振込手数料はお客様負担となります。
※払戻手続き完了後の予約変更、払戻手数料・取消手数料の返金はできません。
AIR DO
お客様が病気などの理由で旅行不可能な場合、次の特別対応をいたします。詳しくは、予約・案内センターにお問い合わせください。
・ 搭乗予定日の翌日から起算して30日間以内の便への予約変更を承ります。
・ 変更・払い戻しに伴う払戻手数料・取消手数料は適用いたしません。
※予約済みの場合は、予約便出発時刻前までに予約の取り消しが必要です。
※病気などの理由で変更・払い戻しをする場合は、医師の診断書等の提出が必要です。
※口座振込による払い戻しをご希望の場合、振込手数料はお客様のご負担となります。
ソラシドエア
お客様が病気等の理由で旅行不可能な場合、次の対応をさせていただきます。詳しくは、ソラシドエア予約・案内センターまでお問い合わせください。
※変更・払戻しをする場合は、医師の診断書等の提出が必要となります。
※ご搭乗予定日の翌日から起算して30日間以内の予約変更を承ります。
※変更・払戻しに伴う払戻手数料・取消手数料は適用いたしません。
IBEX
お客様が病気等の理由で旅行不可能な場合、次の特別対応をいたします。
詳しくは予約・案内センター(0120-686-009 年中無休 6:30~22:00)にお問い合わせください。※ 変更・払い戻しをする場合は、医師の診断書等の提出が必要となります。
※ ご搭乗予定日の翌日から起算して30日間以内の予約変更を承ります。
※ 払戻手数料・取消手数料は適用いたしません。
スカイマーク
第10条
有効期間の延長
1.
旅客が病気その他の事由で旅行不能の場合、又は会社が予約した座席を提供できない場合、若しくは座席を予約できない場合には、航空券又は航空引換証の有効期間を延長することができます。ただし最初に発行した航空券又は航空引換証の有効期間満了日より30日を超えて延長することはできません。
FDA
お客様が病気等の理由で旅行不可能な場合、次の特別対応をいたします
但し、ご予約便の出発予定時刻までに手続きが必要となります
ご搭乗予定日から起算して1カ月以内の予約変更を承ります
変更/払戻に伴う手数料は適用いたしません
※病気などの理由で変更/払戻をする場合は、医師の診断書等(予約便にご搭乗いただけない旨の記載があるもの)の提出が必要となります
※払戻手続き完了後の受付は一切できません
天草エアライン
第10条 有効期間の延長
1. 旅客が病気その他の事由で旅行不能となった場合、又は会社が予約した座席を提供できない場合若しくは座席を予約出来ない場合には、航空券又は航空引換証の有効期間を延長することができます。ただし、当初の航空券又は航空引換証の有効期間満了日より30日を超えて延長することはできません。
2. 前項によって有効期間を延長した場合は、この旅客の同伴者が所持する航空券又は航空引換証についても同様に期間の延長をすることができます。
Peach
2. 旅客が、旅行開始後の病気(ただし、妊娠を除きます。)のため座席が予約された航空便により旅行できない場合には、当社は、当該旅客の航空券を、次のいずれかの航空便について有効な航空券として扱うことがあります(ただし、当該航空便について有効な航空券として扱うことが、旅客の支払った運賃に適用になる当社規則で禁止されていないことを条件とします。)
(a) 当社規則に別段の定めのある場合を除き、正当な診断書に記載された旅行再開可能日以降空席のある同じ到達地までの最初の当社航空便。
(b) 又は空席のある最初の当社航空便の運航日から7日以内に運航されるいずれかの同じ到達地までの当社航空便。
Jetstar
ご搭乗者またはその近親者の方がご病気になり、この申込書を提出された場合、ジェットスターが関連情報を収集し、内容を審査することにご搭乗者の同意をいただいたことを意味しますので、あらかじめご了承ください。
お客様がこの申込書を提出されますと、ジェットスターはお客様のご事情を審査し、ジェットスターの自由裁量により、特別な事由によるご予約のキャンセルを承るかどうか判断いたします。15営業日以内にお申し込み内容の審査を完了し、お知らせいただいたEメールアドレスまたは電話番号を通じて結果をお知らせいたします。